2017年05月06日

映画「ダンケルク」幻惑迷彩(ダズル・カモフラージュ)


ハリウッドを代表する監督クリストファー・ノーランが

次に選んだ題材は、第2次世界大戦。ノーラン監督が史実

に基づいたリアルな戦争映画を作る。

ダンケルクの戦いとは、どんな戦闘だったのか?

この戦争映画、再びIMAXでの撮影とフルCGを嫌う監督は、

本物の戦艦を映画に登場させようとしています。

ダンケルクの戦いとは?

この戦いは、1940年5月24日から6月4日までのたった

12日間に起きた西部戦線での戦闘の一つ。当時、ドイツ軍

によるフランス侵攻で、ドイツ軍の航空機、機甲師団といっ

た新しい兵器を使用した圧倒的な電撃戦の前に連合軍は、

フランス、最北端の砂丘の港湾都市、ダンケルクに追いつめ

られる。イギリスの首相、ウィンストン・チャーチルは、計33万人

もの兵士(約19万人のイギリス兵、約14万人のフランス兵)を助け

出すべく、急遽、860隻の軍用船だけでなく、輸送船、遊覧船、漁船、

人が乗れるものなら、艀(はしけ)に至るまで、ありとあらゆる船舶を

手配して、捨て身の大規模救出作戦を決行する。

全ての武器・兵器をその場に棄ててまでして、やむなく完全撤退する

決断を下す。そこには、補充は可能な重兵器とは違い、訓練と経験を

積んだ兵士を育てるにはもっと時間がかかるというイギリス軍の判断

があったから、ダンケルクでの大規模救出作戦の大成功で兵力を温存

できた連合軍は、数年後、ドイツ軍に勝利することになります。

ドイツ軍の執拗な空爆も鉄壁を誇る機甲師団もダンケルクに広がる

砂丘が爆撃からの衝撃のクッションになり、砂丘では戦車兵団も思

うように動くことができず、敗走する連合軍を海へ逃がすことになる。

そして、イギリスとの海峡、海上での制空権を獲ることがままならず、

水上艦船力をほとんど持たないドイツは、忍者のように水中から忍び寄る

潜水艦Uボート部隊で追撃する。当時、Uボートの脅威を最も怖れていた

チャーチル首相は、「重く暗い知らせが来るかもしれない」と戦況から

悲観的に述べていたが、主な戦艦や輸送船の船体におそらく"幻惑迷彩

(ダズル・カモフラージュ)"や船体に消磁を施すことで、磁気機雷や

Uボートの魚雷からまんまと逃げ切る。実際にこの戦いでドイツ軍は、

6隻のUボートを失っており、イギリス軍の戦艦は、不沈を誇った

Uボートを封じ込める秘策を編み出していた。

ダズル・カモフラージュ(幻惑迷彩)とは、まさにこのことで、

船体を目がクラクラするようなハデな色合いの幾何学模様の

カモフラージュ柄にすることで、錯視効果で敵の目を欺く。

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幻惑迷彩をほどこされた艦船は、艦首と艦尾の位置関係、

またどこへ向かっているのかさえも分かりずらくなる。

まだレーダーで完全に敵艦を捕捉することが難しかった頃、

魚雷は進行方向と速度を予測した地点へ撃ち込み、相手の

敵艦を撃破していました。艦の種類、大きさ、進行方向、

速度を分かりにくくすることで攻撃から逃れることを目的に

幻惑迷彩は、考案されました。この迷彩をほどこされると

艦首なのか、艦尾なのかが分かりにくくなり、遠ざかってい

るのか、近づいているかすら、見当がつかなくなる。

VFXではなくリアルな映像にこだわりがあるノーラン監督は、

フランス、ナントに停泊している船の博物館を撮影のために

レンタルしたそうです。

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映画「ダンケルク」公開は9月9日です。


posted by ドラ at 15:36| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする