2017年05月11日

始祖鳥、恐竜か鳥類か。議論を呼んだ化石

 
大英自然史博物館が収蔵する標本の中には、

科学の歴史を大きく変えたもの、あるいはその

発見に大きな寄与をしたものがあります。

20170215-daieishizenshihakubutsukan02.jpg

archaeopteryx_l.jpg


1861年、最初の始祖鳥化石が発見されましたが、

それはチャールズ・ダーウィンが進化論の発表に

よって論争を巻き起こし始めてからわずか2年後

でした。1868年、ダーウィンの強力な支持者とし

て知られるトーマス・ハクスレーは、始祖鳥に

よって恐竜と鳥類が進化的につながっていたこと

を提案しました。部分的には恐竜で、部分的に鳥類

という始祖鳥は、進化論の議論の中心的な存在になり

ました。現生種とその祖先にあたる種の中間的な生物

が発見されたのは始祖鳥が初めてのことでした。

始祖鳥は最古の鳥類化石であることは今日も

変わりません。これまでに10個体ほどの標本が

発見されていますが、脳と三半規管の形が復元出来

るのはこのロンドン標本だけです。

始祖鳥は、今から約1億4700万年前に生息していた、

小型の肉食もしくは昆虫食の生きもので、現代の鳥類

のような翼と羽毛をもっていましたが、歯やカギツメ、

骨で出来た長い尾は恐竜のようです。CTスキャンによ

って始祖鳥の脳が3次元復元されたところ、始祖鳥は

飛行に必要な視覚、平衡感覚、体性感覚を備えていた

可能性が高いことが大英自然史博物館の研究者によって

明らかにされました。

IMG_5112.jpg


「大英自然史博物館展」は国立科学博物館で6月11日まで

開催されています。







posted by ドラ at 15:16| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする